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2011年10月16日 (日)

その土地で育った種

私が愛読している甲野善紀さんのtwitterで、2011年10月13日、
モンサント社の遺伝子組み換えの種のことが紹介されていました。

詳しい情報は、甲野さんのtwitterに出ていますし、
また、ネットで「モンサント 遺伝子組み換え」で検索すれば
たくさんの情報が出てきますので、ここでは省略します。

さて、そのモンサント社の話を読んで私が考えたのは、

「世界各地の植物は、多様であるからこそすばらしい。
その多様性や、植物ごとの独自性は、守り、受け継がれていかなければならない」

ということです。

私が敬愛する宮崎県・椎葉村の椎葉さん一家は、
現在の日本でただ一軒だけ、焼畑農業を営んでおられる方々ですが、
今日まで焼畑を続けてきた一番の理由は

「先祖が残してくれた作物の種を守るため」

だそうです。椎葉クニ子さんは次のように語っています。

「作物は、適地適作が一番でしょ。
在来の種がのうなったら、もう二度と同じソバは作れなくなる。
昔は香りのよい赤米があったが、赤米を食べることを
恥ずしゅう思っているうちになくなってしまった。
ほんに惜しいことをしたもんです」 
  (『千年を耕す 椎葉焼き畑村紀行』上野敏彦 より)

クニ子さんたちが山の焼畑で育てた在来のソバは、
平地で育てたソバにくらべて粘りも香りも大変強く、
つなぎを入れなくてもソバが打てるのだそうです。
クニ子さんのソバに感激した都会のおソバ屋さんが、
なんとか自分の店に仕入れたいとがんばったそうですが、
いかんせん、クニ子さんのところで収穫できるソバの量が商売的に見合うものではなく、
なくなくあきらめたという話も出ていました。

椎葉さん一家のソバにかぎらず、
各地の在来の種は、そこの環境や土の性質に関する情報を大量に内蔵していて、
また収穫されるたびに情報の精度を上げながら代々受け継がれてきているものです。
その点だけでもう、在来の種が特別な宝であることは明らかでしょう。

さらに在来の種は、その土地で暮らす人にとって
必要な栄養素が豊富に含まれています。
日本には昔から「身土不二」という有名な言葉があります。これは

「土地と生き物の体は分けることができない。
生き物はその土地の恵みで生かされている」

という意味だそうです。土地が元気なら人も元気だし、
その土地かでとれたものをきちんと食べていれば生きていける、という解釈もできます。

先祖が精一杯働いて、命がけで残してくれた大事な種を、
自分もこれからの子孫に受け継いでいきたい、という思いは
人間なら当たり前に持つようなものだと感じています。
そして、私もその土地固有のすばらしい植物を守っていくことに貢献してみたい。

とにかく、大切な作物の種を守っていくために、何かできることをしたくて、
まずはこのブログで自分の今の思いを文章にまとめてみました。
きっと興味を持つ方がたくさんいらっしゃるテーマだと思うので、
これからも何か情報を得ることがあれば、取り上げていきます。

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